2-3 リスクその②~周りの火災に巻き込まれたケース

2つ目のリスクとして、周りの火災に巻き込まれて火事の被害に遭うケースについて見ていきましょう。
火災のリスクは、自分が火事を起こさなければ安心というわけではありません。いくら自分が気をつけていても、近隣のもらい火事があり得えます。「え? その場合は相手からの損害賠償があるから経済的には困らないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そうではないのです。
その理由は、「失火責任法」という法律にあります。この法律の定めにより、日本では他人の家の火事が燃え移ったことで自分の建物や家財に損害が生じても、その相手に故意や重大な過失がなければ賠償責任を求めることはできないことになっています。
理不尽に感じますが、近隣の火事に巻き込まれて自分の建物や家財が被害を受けたとしても、その経済的なダメージの補てんとして損害賠償を当てにすることはできません。つまり、もらい火事が原因であっても、建物の建て直し・家財の買い直しをするときの費用は、自分自身で負担する必要があるということです。
そのようなリスクをカバーする意味でも、火災保険は大きな力を発揮します。万が一、もらい火事に巻き込まれてしまった場合の備えとしても、火災保険の必要性は非常に高いと言えそうです。

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